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月間アクティブユーザー数2,279万人(2024年12月末時点)を誇る国内最大のフリーマーケットアプリ「メルカリ」。メルカリグループのメルペイが提供するキャッシュレス決済サービス「メルペイ」は、メルカリで得た売上金やポイントを街のお店やECサイトでの買い物に使えることから、急速にユーザー数を伸ばしています。そのユニークな特徴や取り組みについて、株式会社メルペイ Partner Salesの髙野 好さんに伺いました。
メルペイは2019年2月に、メルカリアプリで利用できるスマホ決済サービスとして提供を開始しました。スマホ決済サービスとしては後発だったものの、基盤となるメルカリが著しい成長を遂げていたことから、リリース時から大きな注目を集めました。当初から電子マネーの「iD」に対応し、2020年にはNTTドコモと連携、1つのQRコードでd払いとメルペイの両サービスが利用できるようになったことで利用者が拡大しています。メルペイユーザーは1,873万人(2024年12月末時点)になります。
メルペイ最大の強みは、メルカリの売上金という、普段使っている財布とは別の “独自の財布”があることです。一般的なスマホ決済サービスは銀行口座やクレジットカードなどからチャージし、その原資はユーザーが仕事などで稼いだ収入で、日々の生活を支える家計です。メルペイでは銀行口座などからのチャージに加えて、メルカリでの売上金を原資にできるのがポイント。つまり、家にある不要品などを売って得たお金で、家計とは別の財布を持つことができるのです。
メルカリの売上金は、メルカリで買い物をする、銀行口座に現金として振り込む、メルペイ加盟の店舗やECサイトでの買い物や、身近な人への送金で利用できます。主婦や学生などでもメルカリで不要品などをコツコツ売った売上金を、メルペイが使える実店舗やECサイトでの買い物に利用しています。メルカリとメルペイにより、モノやお金のサステナブルなサイクルを構築しているのです。
メルペイは事前のチャージやメルカリの売上金がなくても買い物ができ、その利用分を翌月まとめて支払いできる「メルペイスマート払い」を提供しています。メルカリの利用実績などのデータからAIを使った独自の与信審査を可能にしました。従来の金融システムでは与信を受けにくかった方など、幅広く利用されています。
メルペイスマート払いでは、ユーザー自身で利用上限額を設定でき、利用の履歴をメルカリアプリ上で確認できます。支払いは、月々にわけて支払う定額払いと手数料が不要な翌月払いがあり、支払い日や金額はいつでも変更できます。不要品がメルカリで売れればその売上金を支払いに充てられます。
柔軟で使い勝手が良いことから、メルペイユーザーの約半数がメルペイスマート払いを利用しており、この仕組みを利用した少額融資サービス「メルペイスマートマネー」も提供しています。
メルペイのもうひとつの特徴は、メルカリグループが展開する複数のサービスが連携し、お金やポイントが循環していくことです。たとえば、「メルコイン」という暗号資産サービスにより増えたお金をメルペイで買い物に使えるほか、メルカリの各種キャンペーンで付与されたメルカリポイントも同様にメルペイで使えます。
また、スポットワーク(単発、短時間で継続した雇用関係のない働き方)の、空き時間おしごとサービス「メルカリ ハロ」での給与受け取りが現行の銀行振り込みに加えて、将来的にはメルペイで受け取れるようになることを目指しています。
メルペイ提供サービスには、400万枚(2024年11月末時点)発行しているクレジットカード「メルカード」もあります。メルカリの利用実績等で限度額が決まったり、メルカリ利用でポイント還元率がアップしたり、365日24時間いつでも支払いができる点が特徴です。メルカードの支払いは、メルペイの残高やポイントが充てられるほか、銀行口座からのチャージ、メルペイのあと払いが利用できます。
メルカリグループが展開する様々なサービスが連携してお金が循環し、メルペイ加盟店にもそのお金が回っているのです。
メルペイ加盟店で、コスメを扱うECサイトでは、「メルペイで決済するお客様の約7割が新規顧客で、新しいお客様を集客できた上、他の決済よりも利用単価が高い」と、期待以上の実績が出ています。学生のお客様が多いアパレルショップでは、「メルカリの売上金をメインに使用し、不足分を現金で支払う、併用型でメルペイを使う方も多く、併用できることで購入点数が増えている」との声もあります。
メルカリで不要品を売って得た売上金で、また新たに欲しいものを購入する、この購入先=メルペイの利用先がメルペイ加盟店です。メルペイは普段使いの財布とは別の“独自の財布”のため、自由度高く使われている特徴があり、メルペイ加盟店は実店舗、ECサイト共に増えています。
メルカリにおける「モノ」の循環に、メルペイにおける「お金」と「信用」、メルコインにおける「暗号資産」が加わり、自由度と柔軟性の高い「循環型金融」を構築するメルカリグループ。ネットスターズはメルペイと連携し、さらなる加盟店網の拡大に取り組んでまいります。