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ネットスターズには、アジア4か所に海外拠点があります。中国に2拠点、ベトナム、そしてシンガポールです。
シンガポール法人の正式社名は、NETSTARS Asia Holdings Pte. Ltd.で、ネットスターズの国際部門として、海外向け営業の役割を担っています。多くの金融機関が集積するシンガポールの金融センター、ラッフルズプレイスにオフィスを構え、ディレクターのジャクリーン・トラウゼット・ワンをはじめ、4人の営業スタッフで構成される少数精鋭のチームです。
シンガポールオフィスの業務は、大きく2つに分けられます。
1つが、日本のStarPayのインバウンド対応強化です。様々な国から日本を訪れる観光客が、自国での買い物と同じようなスムーズな決済と買い物体験ができるよう、海外の決済サービスをStarPayに接続させるための営業活動に取り組んでいます。
新型コロナの感染拡大によりインバウンドが停滞しましたが、さまざまな国の決済事業者や金融機関が日本国内でのサービス提供へ興味を示しています。特に中東、アジアの需要回復が顕著で、こうした国々の事業者との商談を進めています。
そして2つめは、私たちのマルチ決済システムを主に海外の金融機関に提供する事業です。例えば、A国の金融機関AAバンクがStarPayのシステムを使うと、中国の方がA国内のAAバンクの加盟店で、中国で使用しているWeChat PayやAlipayといったStarPayと接続しているQRコード決済等のウォレット決済が利用できるものです。
アジアや中東ではQRコード決済をはじめとしたスマホを活用したキャッシュレス決済の普及が進んでおり、シンガポールオフィスでさまざまな形で営業活動を進めています。欧州はクレジットカード決済によるキャッシュレス決済の歴史が長く、QRコード決済などのウォレット決済はそこまで普及していません。金融機関や店舗は現金よりもキャッシュレス決済を望む傾向があり、インバウンド対応などでウォレット決済サービスへの関心が高まるのではないか、とジャクリーンは言います。
ネットスターズの強みは「システムの仕組みや使い方が簡単で、パートナー企業の担当者が理解しやすいこと」だとジャクリーンは言います。営業メンバーは自社プロダクトを熟知した上で、世界中の決済システムやウォレットアプリについての豊富な知識を有しています。技術面だけでなく、各国の規制やコンプライアンスをはじめ、セキュリティ、セットアップ方法まで、お客様の様々な質問に答えられるようにしています。加えて、ウォレットアプリの開発チームともコミュニケーションしながらプロダクトのアップデートや理解を深め、顧客や営業先での説明に生かしています。他にも、ファーストコンタクトのメッセージを工夫するなど、細かい部分まで社員教育を徹底しているそうです。
東京オフィスとは、随時グローバルの営業戦略や目標設定についてミーティングを行っています。エンジニアを多く要するベトナムオフィスや大連オフィスとは、技術面でのレクチャーを受けたり、プロダクトに関する要望を伝えたりと、各国オフィスと連携し、営業活動を推進しています。
このような日々の積み重ねと、各オフィス、各チームとの連携が、ネットスターズの実績や評価にも繋がっています。
「世界中のパートナー企業にネットスターズの決済システムを提供することで、企業や店舗のビジネスチャンスを拡大し、消費者や観光客にも素晴らしい購買体験を提供していきたい」と、ジャクリーンは意欲を燃やしています。事業をさらに発展させていくため、今後増員し、新たなメンバーと更に事業を拡大していく方針です。
*本内容は公開日時点の情報です。